2011.04.16
告白(湊かなえ著 双葉文庫)
![]() | 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1) (2010/04/08) 湊 かなえ 商品詳細を見る |
去年、映画公開されて話題作になった本
今さらながら読みました(^^;
全編、誰かの「告白」というスタイル
最初の告白は
帯にもなっており、映画化された時の宣伝文句だった
『愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです』
被害者の母親である女性教師・森口
その後
クラスメイト、少年Bの家族、少年B、少年A・・・と告白は続いていきます。
告白している人たちには皆何かしら、思い通りにいかぬ苛立ち、悩み、隠し事を抱えており
各々、自分なりに合理化させた告白でした。
でも根本的な点がおかしいのに収集がつかなかくなっている。。。
「憎しみを憎しみで返してはいけない」
森口先生はそれが分かっていてもなお、憎しみで返さざるを得なかった気持ち。
見方を変えれば
森口先生の復讐は、同時に彼らの心の闇を救ってしまったようにも解釈できるのでは??
そして、クライマックスは突然やってきました。
何の解決もされることなく、バッサリと!!!
その時、「えっ?」と思ったか、思わなかったか、すら考える間もなく幕が閉じました。
で、これで納得がいかないかというと
そんなことなく
こういう終わり方もありなんだと思えてくるところが
今まで読んだ作家さんにはない湊さんのおもしろさなんだとも思えました。
この本が湊さんのデビュー作なところも驚きです。
その湊さん、どうでもいいくらい細~くなんですが、私とつながりがあることを知り
そのどうでもいいくらい細~い繋がりに、太~く親近感を持ってしまった私でもあります


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