2012.10.14

西日の町(湯本 香樹実著 文春文庫)

西日の町 (文春文庫)西日の町 (文春文庫)
(2005/10/07)
湯本 香樹実

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湯本 香樹実さんの本では定番テーマとなっている

老人、子ども、死

この物語にも組み込まれてます。


その日暮らしを強いられている10歳の「僕」と若い母親
今は西日を追うようにして西へ西へと転々とする生活の末辿りついた北九州の町での生活に
ある日、ふらりと現れた「てこじい」

「僕」には寝る時も部屋の隅っこでうずくまって一日何もせずに過ごしているようにしか思えない古びた「てこじい」
てこじいは母方の父で、“てこでも動かない”という意味からつけられたニックネーム。

3人の物語なので、なんてことない毎日を昔を振り返りながら描かれているんだけど、
なんだかぬくもりを感じる。湯本さんの小説はこんな感じのばかり。
死をテーマにするとどうしても重たくなりがちなのに、湯本さんの物語はそんな重さを感じず、反対にやさしさを感じてしまいます。
終盤は「てこじい」の最期の話で切なくなるけど、やさしく表現されているのでここでもぬくもりを感じます。


・・・と
母は夜になると必ず爪を切る
「どうして?」と聞く僕に
「親の死に目にあえなくなるから」と答える母

ぱちん、ぱちんと音をたてて。

今は亡き母を思い出すと共に、すみにてこじいがうずくまっているのを

大人になった「僕」は感じ、同じことをしてみる。でも母のようにはいかない。


湯本さんは児童文学賞を受賞している作家さん
本作品は2002年上半期の芥川龍之介賞候補作となったこの作品でもあるんですよ。

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今年9冊目読了


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