2017.06.11
夜の底は柔らかな幻(下) (恩田陸著 文春文庫)
恩田陸さんのSF大作の後編(夜の底は柔らかな幻(上)の記事はコチラ)
とにかく聞きなれない単語が説明もなく飛び交っているのでかなり翻弄されてしまいました
日本にあるほぼ独立状態の途鎖国
その途鎖で生まれた特殊能力を持つ在色者である有元実邦
実邦とは深い因縁を持つ入国管理局の葛城晃
世界的有名なシリアルキラー青柳淳一
実邦の元夫でもあり在色者たちの無法地帯と呼ばれるフチにソクとして支配している神山倖秀
実邦の幼馴染や恩師、実邦の護衛として入山した刑事や、そして「上」でグロテスクなシーンを見せてくれたあの子供・・・
皆が集まった
とにかくスケールが大きくって、どんどん惹きこまれるんですよね
それなのに
この結末はないんじゃない、と言いたい
真っ白な紙に物語の色を落としていき、どんどん色が広がっていき
広がりすぎて・・・・・クチャっと丸めちゃった
皆の記憶から勝手に思い描いていた神山が、全然スゴイ人に思えなかった
多くの人を殺傷していた極悪非道の葛城、最後はいい人っぽくなったアナタは裁かれなきゃいけない人です!
脇役キャラの皆さんの行方は???
実邦と葛城がいい感じになっちゃってる?のも腑に落ちない
続編を見越しての終わり方だったんでしょうか?
あの壮大なスケールに惹きこまれてしまっただけに最後はモヤモヤ感残りました。。。。
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☆今年9冊目読了☆
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